この記事はシリーズものになります。
下記の記事の続編です。
初めてスルガ銀行関連の記事を読んだ方は下記の記事を先にお読みください。
地獄の始まり

Yさんが自宅を訪ねてきた10日後、携帯が鳴りました。
電話の主はYさんで、私はドキドキしながら電話を取りました。
Yさんは私が電話を取るなり、声高々に、


あまりの声の大きさに、妻が横で耳をふさいでいました。
(1億オーナーだ!億ちゃん不動産投資家デビューだ!)
もう完全に浮き足立ってしまっていました。
それから売買契約、金銭消費貸借契約と、Yさんの言われるがまま、スルガ銀行本店で手続きを進め、1か月後に物件を決済し、晴れて1億円オーナーとなりました。
前オーナーから引き継いだ管理会社には、毎月集金代行する総家賃の5%を管理費として支払う契約で、満室で月80万円であれば、税込43200円が管理費支出となることをこの時点で漸く知りました。
手続きを進める途中で1室退居が決まり、オーナーとなって程なく満室経営が崩れてしまいました。
空室が出ると原状回復が必要です。
管理会社からの連絡では、長期入居だったため、壁紙等はオーナー負担で全面張り替えとなるとのことでした。
見積もりが数日後に送られてくると、原状回復に必要なオーナー負担は、約25万円でした。
融資を受けてしばらくすると、スルガ銀行から1通の封書が届きました。中を開けると、「銀行融資返済表」なるものが入っています。
「銀行融資返済表」には、返済予定日、元金、利息、返済額合計、残高が記されています。それを見て愕然としました。(下記表は参考資料であり、実物ではありません。)
- 愕然ポイント①元利比率
毎月の返済55万7千円のうち、金利が40万円以上、元本14~15万円!初年度の返済は、金利がなんと70%以上!サラ金にハマった気分だった。 - 愕然ポイント②1年目の元本返済額
12回めの支払いを終えた時の元本残金が1億820万円。初年度670万円返済して、たったの170万円しか元本を返済できないなんて。利息が年間500万円…。いつまで続くんだこの返済地獄~。 - 愕然ポイント③返済総額
30年めでたく払い終えることができたときの支払い総額は、なんと2億円!(資料右上)
いやだ~っ!9000万円も利息なんて、いやだ~っ!
そこで、私は、ネット上のフリーソフトを使って、Yさんが比較例とした金利2.0%、融資期間20年の試算表を作成してみました。
なぬ~っ!
金利18万円に対し、元本返済が37万円と2倍!
1年後の元本残金は1億550万円!返済総額は1億3350万円!
この差はなんだ~!ガク~ッ!

このときを境に、毎晩寝汗をかく長い長い地獄の日々が始まりました。
続編へ続きます。