今回は私の不動産投資仲間A氏より寄稿を受けました。
不動産投資でオーバーローンをかきあげで組み、銀行から直接呼び出しをくらい、契約が無くなってしまった失敗談です。オーバーローンを組もうと考えている方やこれから不動産投資を始めようと思っている方必見です。
不動産投資におけるオーバーローン
オーバーローン…、魅力的な言葉ですよね?
不動産投資初心者の誰もが感じる不動産投資へのハードルは、
銀行に融資の相談に行くと「融資は可能ですが、物件価格の1割(
そのため、
それに呼応するかのように、
ここまで、認知度の高くなっオーバーローン投資ですが、
最近は金融当局の銀行の融資に対する監視が強まってきたのと、
今回のトラブル対処シリーズでは、
オーバーローンの一般的手法、かきあげとは?
オーバーローンには、一般的には契約の「かきあげ」
契約の「かきあげ」とは、露骨な例では、
参考記事:オーバーローンで住宅ローンを借りたときの影響をシミュレーション
筆者の事例
当方の場合はいったん契約を締結した後に、
この取引の詰めの甘さが、惨事を引き起こします。
経緯はともかく、銀行から見れば立派なオーバーローンでした。
当方も深く考えず、意図的に契約を「かきあげ」たわけではなく、
悲劇は一本の電話から
悲劇は一本の電話から始まりました。
電話は融資銀行からで、内容は以下の通りでした。
「現在締結している金消契約(金銭消費貸借契約)の実行に際し、
当初何を話しているかわからず、
面談録
当日の面談は前置きもなく火ぶたが切って落とされました。
面談早々、銀行から「
慌てて、値下げに至った経緯等を説明するも、
ここから押問答が始まります。
当方:「融資契約締結してますよね?」
銀行:「契約書原本提示下さい」
当方:「故意ではございません」
銀行:「故意かどうかは重要ではありません。この念書(
当方:「法的根拠を示して下さい」
・・・・・・・・・
一時間経過した所で、私も諦めました。
最終的に銀行から下された判断は金消契約を取り消すという重い判
融資契約の取り消しが意味するもの
当方は慌てました。
融資特約期間は超過しており、このままいくと違約解約手数料を売主には払わなければいけませんし、仲介会社への仲介手数料も支払わなければならないからです。
これは手付金を失うどころの話ではありません。
「最悪1千万近くを失って、かつ手元には不動産が残らないかもしれない…」
こうなると仕事どころではありません。
気が気ではなく、恐る恐る仲介会社を訪ねました。
参考記事:https://契約書.jp/acceleration/
仲介会社の反応
仲介の方と会うと、
これで、
最悪1千万超の損失を覚悟していたことからすると、
良かった良かったと。
最後に
最後に謎が残りました。なぜ、
実は、当方が海外旅行中に最終の契約を確認したかった銀行が、
「なんだ!仲介会社のチョンボじゃないか!?」とすべてが終わった後に、気が付きました。
それで、仲介会社が親身に接してくれた理由が分かりました。
ただ、それは手付金を失った後だったのです・・・