融資は固定金利と変動金利どちらがよいか?

融資は固定金利と変動金利どちらがよいか?

日本ではバブル崩壊以降低金利の状態が長期間続いていて、これから不動産投資を始める人はどっちがいいのか悩むところではないでしょうか。

今がもし金利の底と考えるのなら金利が低い状態で固定金利にしておきたい。

しかし、もしこの低金利がまだしばらく続くようであれば固定よりも変動のほうが金利は低いのではないか。

今後金利は上がるのか下がるのかという悩みをお持ちの方もいます。

しかし、今後金利が上がるかどうかは誰にも分かりません。

今回は、そのような中、自分にあった賢い選択をするためにも、固定金利と変動金利のそれぞれの特徴を説明していきます。

固定金利のメリット・デメリット

固定金利は、借入時に完済時の金額をすべて計算できるもの、借入期間の間に金利が変動しない融資です。

固定金利は決まった金額で返済を進めることができるため、完済までの計画が立てやすいことがメリットになります。

また、金利の変動がないため、経済状況の影響を受けることもありません。

ただし、借入時に設定される金利は変動金利よりも高いことが多く、変動金利型に比べ支払い総額が高くなってしまうことがあります。

 

変動金利のメリット・デメリット

変動金利は、借入時に決まった金利から経済状況などの影響により、金利が変動する融資です。

変動金利型は固定金利型よりも金利が安いことが多く、金利が上昇しなければ、支払い総額を安く済ませることができます。

しかし、金利が上昇した場合、支払い総額が固定金利型よりも高くなる場合があります。

 

固定金利と変動金利を選ぶポイント

固定金利と変動金利を選ぶ際に考えるべきポイントは、借りた後も常にローンの金利を気にするかという点です。

変動金利の場合、原則半年ごとに金利の見直しがあるため定期的に金利の確認をして、このままでいる方が得なのか、固定金利型への切り替え時なのかといったことを考える必要があります。

金利が上昇した場合に見直しをできる人は変動金利がよいでしょう。

固定金利は金利を気にする手間がないため、変動金利よりも高い金利分は安心料や手間賃と思えるような人は固定金利に向いています。

 

仮に、現在の低金利がこのまま続くのであれば、金利の低い変動、固定でも3年ぐらいの短期の固定にするのが、一番恩恵を受けられるのではないでしょうか。

 

変動金利を選ぶ場合は現金を厚めにしておく

しかし、金利が上がった時のことも考えおく必要があります。

金利上昇の一番の対策は、自由に動かせる現金を確保しておくことです。

手元に潤沢な資金があれば、万が一金利が上昇した際も、繰り上げ返済をすればよいからです。

そうすることで月々の返済をおさえることができます。

 

低金利が続くようであれば、無理に繰り上げ返済は必要ないということは頭に入れておきましょう。

借金は悪という風習があるため、少しまとまった資金ができるとすぐに繰り上げ返済をしたがる人が多くいます。

 

しかし、不動産投資ではリフォームや広告費などのランニングコストがかかり、物件規模を拡大するには銀行に見せるための見せ金が必要になるので、やはり現金が重要なのです。

不動産投資での失敗は、資金が底をついてしまったときです。金利が多少上昇してもしっかりと収支的に合った物件探しをする必要があるのです。

 

まとめ

  • 固定金利は、経済状況の影響を受けることがないので、借入時に完済時の金額をすべて計算でき、完済までの計画が立てやすい。
  • 変動金利は金利が変動するが、固定金利型よりも金利が安いことが多く、金利が上昇しなければ、支払い総額を安く済ませることができる。
  • 変動金利を選択する場合は、金利上昇の時に備えて、手元の現金を厚めにしておく。

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