投資には不動産投資や株式投資、FX、投資信託など、色々な種類の投資があります。
その中で、株式投資と不動産投資は共有する部分が多くあります。
今回は、株と不動産投資の共通点をお話し、株をやっていた人が不動産投資に向いている理由をお話します。
差別化の見極め
まず、株式投資ではどの銘柄(企業)の株を買うかを見定めます。
一方、不動産投資はどの物件を買うかを見定めます。
この銘柄と物件選びには、差別化しているポイントをみると思います。
株式投資で株価が上がっていく銘柄は、競合他社と比べて「強み」があり、差別化しているポイントがあります。これは不動産投資の物件選びも同じです。
強みが「駅距離」なのか「商業施設」なのかは物件ごとに異なりますが、競合物件よりも差別化しているポイントを見つけて物件を選びます。
このような「差別化ポイントを見極める視点」が株と不動産は同じなのです。
リスクの見極め
一方、リスクの見極めも大切です。株を買おうとしている企業にはどんなリスクがあるかは慎重に選びます。
たとえば、「参入障壁が低い」「商品に類似性がある」などの特徴があれば、すぐ他社に追随されてしまう可能性が高いです。そうなると売り上げに響き、株価が下がってしまうかもしれません。
一方、不動産も「競合物件が増えやすい」「家賃下落リスクがある」などを見極める必要があるのです。
このリスクを見極める視点も株と不動産は似ているのです。
つまり、購入するモノを選ぶ視点が、株と不動産は同じということです。
そのため、株式投資で常に差別化しているポイントとリスクを見極める訓練をしている人は、その経験がそのまま不動産投資に生きてくるのです。
損切りのタイミング
損切とは、主に株式投資でつかわれる用語で、「赤字になるけど株を処分してしまう」ことをいいます。たとえば、1株100円の銘柄を1,000株(10万円分)買ったとします。
その株が1株900円(9万円分)まで下落してしまった時に処分(売却)すること損切りといいます。
この時点で1万円の赤字になりますが、そのまま保有し続けると、さらに赤字になる可能性がある時に損切りをします。
この考えは不動産投資の「家賃の値下げ」に似ています。
家賃を下げると収益が減るので、当然家主からすると家賃は下げたくないです。しかし、不動産市況や周辺環境によっては、家賃を下げざるを得ないときもあります。
その家賃の値下げを渋っていると、空室が長く続き結果的に家賃を下げた時以上の赤字になるときがあるのです。
この損切りのタイミングや重要さを、株式投資をしている人は分かっています。そのため、その経験が不動産投資で生かすことでき、効果的な損切りができるのです。
まとめ
このように、株をやっていた人と不動産投資をしていた人には以下のような共通点があるのです。
- 差別化するポイントを見極めようとする「クセ」が付いている
- リスクのポイントを見極めようとする「クセ」が付いている
- 損切りのタイミングや重要さを分かっている
もちろん、株式投資で成功した人が不動産投資で確実に成功するとは限りません。
しかし、FXや投資信託にはない不動産投資に似た要素が株式投資にあるのは事実です。
そのため、株式投資をした経験がある人で次の投資を探っている人は、不動産投資はお勧めの投資法です。